主演は原始人!?監督は強迫性!?臨床心理士 矢幡洋 登壇『自由を手にするその日まで』イベントレポート

2018年3月29日に渋谷アップリンクで行なわれた『自由を手にするその日まで』凱旋上映トークイベントのレポートです。
主演の みやびさん、天野友二朗監督、そしてゲストとして臨床心理士の矢幡洋先生が登壇いたしました。

 

 

トーク開始早々、矢幡先生によるみやびさん天野監督へのプロファイリングが開始…

まずはみやびさん。

女優になるために7万円だけもって上京し、誰にも頼らない単独行動、しかもアポ無しで各事務所に売り込みをした経緯。
そしてトーク時間前。矢幡先生と顔を合わせた瞬間に、先生自身ではなく矢幡先生が手にしていたジュースに興味を示していたという行動から

「湧き上がる感情のままに動いている原始人です」と診断。

これには会場には笑いが巻き起こり、みやびさん本人も笑う展開に。

天野監督に対しては、この作品をセルフプロデュースし、これまでの映画公開までの流れを計画的にやっていること、不安を抱えているからこそ万全を期すという行動が現れていることから

「不安が強い方です」と診断。

さらに…
「緻密な計算からのシナジー(相乗)効果がバーンと出ているのが、本作です」と解説。

 

天野監督が打ち合わせ時点で、挨拶もそこそこにトーク段取りをし始めた行動を見て、確信していたんだとか。

続いて、天野監督から矢幡先生をゲストに迎えた理由を説明
「映画技法だけじゃなく、”人としての視点”で見てもらえると楽しんでもらえるのではないか」と思ってのこと

そして、この作品が事実に基づいたシーンを解説。
「前半で病院内で起こったことは、ほぼ事実で、映画界ではあまり描かれない医療業界のことを知ってもらえればという思いで、この作品を作り上げた」と説明がありました。

 


 

天野監督:矢幡先生が出会った中で、もっともヤバイ病院の先生はどんな方でしたか?

矢幡先生:(本作劇中に出てきた)ほぼ同類の院長がいました。
傍若無人で好き放題な振る舞いをしても良いとして、自分が一段高いところにあるんだという方がいたので、観ていて、いるいる!あるある!という感じでした。

矢幡先生:みやびさんは、天野監督のことを毒殺してみたくなりませんでしたか?

みやび:実は何度か…(苦笑)。この作品というよりも、この次の作品でもご一緒させていただいて
そちらではかなり辛いシーンばかりの連続だったので2回ぐらい(笑)

矢幡先生:メールで天野監督にスカウトされたんですよね?

みやび:面識が全くない状態で、サイトにアップしていたプロフィールを、天野監督がみつけてくださって、オファーがきたんですよ

矢幡先生:天野監督のような緻密な人が、なんであんな大胆な行動にでたんですか?

天野監督:計画できるところはできるけど、この人いい!と思ったらバーっとメール送ったりして。そういうところじゃないかと。

矢幡先生:なんかスゴイこと言われてます(笑)

みやび:(天野監督に)私を選んで後悔されてますか?

 

 

天野監督:全然してないですよ

みやび:唐突な方だと思ったんですが、フタをあけてみたら、緻密で計画的だったので、意外に感じました

天野監督:でも玄関のカギをかけないで出たりする天然さはありますね

みやび:撮影中も、一つ抜けているところがあるなと思って。 内臓がでてきましたよね
あれはブタのレバーなんですけど、天野監督が精肉店に買いにいかれて…
撮影の一ヶ月前に。
それを冷凍庫ではなく冷蔵庫に入れられていたので、「撮りますよ」となったときに異臭が…

天野監督:撮影をちゃんとやろうと早めに内臓(レバー)買ったら腐ってたんです(大笑)

みやび:準備早すぎませんか?っていったら僕、料理しないんでとかいって(笑)

矢幡先生:それは、完全に強迫性あるあるですよ。
前々から準備しておくのはいいと。
しかし保存がどこまでできるかというのを完全に見落としているんですね。

天野監督:気をつけます(笑)

矢幡先生:脚本を書いて映像化するにあたって、みやびさんの演技についてはどう感じました?

天野監督:脚本通りのイメージの人物にならなくてはイヤだというタイプではないです。
予想外のものを持ってこられるのを楽しんで、そういう要素があるんだったら、プラスに変えられればと思っていて、みやびさんも他の出演者の方も含めて、楽しむ余裕がありました。

イベントの最後にはサブヒロイン関口久美子役の宮内杏子さんも駆けつけ「まだまだ上映続きますので、応援お願いします!」と挨拶をして終了となりました。

 

『自由を手にするその日まで』 凱旋上映イベント
日時:3月29日(木)20:30(本編終了後)
場所:渋谷アップリンク (東京都渋谷区宇田川町37−18)
登壇者:みやび宮内杏子天野友二朗監督
ゲスト:矢幡洋



《今後の上映スケジュール》
◆4/8(日) 19:00~シネマノヴェチェント ※上映後、監督・出演者によるトーク開催
◆4/21(土)~27(金) 下北沢トリウッド ※監督・出演者・ゲストによるトーク開催予定
◆4/21(土)、22 (日) シアターセブン
◆4/24(火) シネマスコーレ

※上映時間など詳細は、各劇場にてご確認ください

◆5/2(水)アルバトロスよりDVDリリース


『自由を手にするその日まで』予告編

天野友二朗監督は、大学で医学系研究を学ぶ傍ら、学生自主製作映画を手掛けてきた異色の経歴の持ち主で、撮影当時25歳。
実在する病院内での女性社員や新入社員への劣悪ないじめから着想を経て、初監督作である本作で、映画界への挑戦状を叩きつける。
既に著名人からの絶賛コメントを受け、トークゲスト招待ありの上映イベント・その後の展開もすでに決定している。
本作は、病院という閉鎖社会における人間関係を舞台にした復讐劇であり、復讐する者と復讐される者が織りなす因果応報のサスペンスを通じ、学歴社会や現代的な狭い価値観や、それに束縛されて苦しむ人々の悲劇を描き、現代の心の闇をあぶり出す。
製作にあたり、『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」審査員賞受賞の深田晃司氏も、クラウドファンディングに一部協力している。

【映画祭出品履歴】
ゆうばり叛逆映画祭入選 ※
開催:2018年3月15日(木)~3月18日(日)
・カナザワ映画祭2017 審査員特別賞 受賞
・Kisssh-Kissssssh映画祭2017 最優秀主演女優賞 受賞
・第一回アジア国際映画祭 正式招待

 

 

STORY
都内の医療機関で働く24歳の新入社員の女性「彼女」。
彼女は、陰湿な職場で孤独を抱えていた。そんな彼女に、無関心な彼との関係は冷え切っていた。
やがて彼女は、狂気を暴走させ、とある計画を思いつき、夜な夜な不気味な実験を繰り返す。そして復讐代行業者へ依頼する。
狙いは職員の抹殺。
しかし、彼女の計画を邪魔する、思わぬ妨害者が現れる。
果たして、復讐の先に、彼女が見出した本当の「自由」とは何なのか。

 

 

 

CAST/STAFF/SPEC
キャスト:みやび、宮内杏子、広瀬慎一、庄大地、藤村忠生、小野孝弘、吉村きりを、水津亜子、藤井美玲
工藤杏子、木村梨乃、鵜飼祥己、滝けい子、藤田慎太郎、藤原絵里、一高由佳、
上田うた、見里瑞穂、真柳美苗、保土田智之、佐々木勝己、井坂優介、天野友二朗、
冨田智、内田崇正
監督・脚本: 天野友二朗
作曲: 天野友二朗
演奏: 新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団、渡辺裕太、吹野クワガタ、加藤裕一
特殊造型協力: ソイチウム、はきだめ造型
2016年/日本/112分/サスペンス/カラー
©T&Y FILMS

映画『自由を手にするその日まで』公式twitter

 

 

PROFILE


天野友二朗
1990年生まれ 兵庫県出身
大学院在学中、医学系の研究を学ぶ傍ら、かねてからの夢であった映画製作に独学で着手。
5歳からバイオリンを習っていた経験を活かし、自らBGMの作曲・演奏も行う。
油彩画での入賞経験も活かし、監督自ら作画・美術・特殊造形などまで手掛けている。
低予算でありながら、独特な世界観とクオリティーを仕上げるのが特徴。
『自由を手にするその日まで』が初監督作となる。

2017年5月に行なった天野友二朗監督インタビュー はコチラ