『ヘヴンズ ストーリー』の巨匠・瀬々敬久が描く、自由な世界を求めて闘った若者たちの青春群像『菊とギロチン』


『菊とギロチン』発売中
<Blu-ray> 価格:6200(税別)
<DVD> 価格:5200(税別)
発売元:トランスフォーマー
販売元:ポニーキャニオン
(C) 2018 「菊とギロチン」合同製作舎


『ヘヴンズ ストーリー』から8年、巨匠瀬々敬久が「女相撲」「ギロチン社」をテーマに構想30年。
自身のオリジナル企画第2弾として完成に漕ぎつけた青春群像映画が『菊とギロチン』(発売中)だ。

舞台は大正末期、関東大震災直後。混沌とした社会情勢下、急速に不寛容な社会へと向かう時代に、かつて実際に日本全国で興行されていた「女相撲」の一座と、実在したアナキスト・グループ「ギロチン社」の青年たちが出会う。
立場が違う彼らの願いは、<自由な世界に生きること>だった。
次第に心を通わせていく彼らは、同じ夢を見て、それぞれの闘いに身を投じていくのだが…。

ヒロインの新人力士・花菊役には、約300名の応募者の中から選ばれ、本作が映画初主演となった木竜麻生。野尻克己監督作『鈴木家の嘘』のヒロインにも抜擢されるなど、今後の活躍にも期待が集まる新人だ。
そして「ギロチン社」のリーダーで、実在した詩人の中濱鐵(中浜哲)役の東出昌大、もう一人の「ギロチン社」の中心メンバーである古田大次郎役の寛一郎のほか、韓英恵渋川清彦山中崇井浦新といった個性派が集結!
劇場公開時には映画レビューサイトFilmarksで、初日満足度1位を獲得するなど大きな話題となった本作。
現代にも通じるテーマを感じてみては?

STORY
大正末期、関東大震災直後の日本には、不穏な空気が漂っていた。
軍部が権力を強めるなか、これまでの自由で華やかな雰囲気は徐々に失われ、人々は貧困と出口の見えない閉塞感にあえいでいた。
ある日、東京近郊に女相撲一座「玉岩興行」がやって来る。
力自慢の女力士たちの他にも、元遊女の十勝川(韓英恵)や、家出娘など、ワケあり娘ばかりが集まったこの一座には、新人力士の花菊(木竜麻生)の姿もあった。
彼女は貧しい農家の嫁であったが、夫の暴力に耐えかねて家出し、女相撲に加わっていたのだ。
「強くなりたい。自分の力で生きてみたい」と願う花菊は、周囲の人々から奇異の目で見られながらも、厳しい稽古を重ねていく。
いよいよ興行の日。観戦席には、妙な若者たちの顔ぶれがあった。
彼らは「格差のない平等な社会」を標榜するアナキスト・グループ「ギロチン社」の面々で、思想家の大杉栄が殺されたことに憤慨し、復讐を画策すべく、この土地に流れ着いていた。
「ギロチン社」中心メンバーの中濱鐵(東出昌大)と古田大次郎(寛 一 郎)は、女力士たちの戦いぶりに魅せられて、彼女たちと行動を共にするようになる。
「差別のない世界で自由に生きたい」――その純粋な願いは、性別や年齢を越えて、彼らを強く結びつけていく。
次第に中濱と十勝川、古田と花菊は惹かれあっていくが、厳しい現実が容赦なく彼らの前に立ちはだかる。

CAST/STAFF/SPEC
【CAST】
木竜麻生
韓英恵
東出昌大
寛一郎
ナレーター 永瀬正敏
【STAFF】
監督:瀬々敬久
脚本:相澤虎之助 瀬々敬久
音楽:安川午朗
撮影:鍋島淳裕
照明:かげ つよし
製作総指揮 坂口一直

2018年/日本/189分

発売元:トランスフォーマー
販売元:ポニーキャニオン
(C) 2018 「菊とギロチン」合同製作舎