『博士と狂人』
2021年3月24日(水)
デジタル配信開始/Blu-ray発売/DVDレンタル開始
初版発行まで70年以上の歳月を費やし、世界最高峰と称される「オックスフォード英語大辞典」通称OED。世界に冠たる辞典の礎を築いたのは、“異端の学者”と“殺人犯”だった。
『博士と狂人』は、この驚くべき事実をドラマチックに描いたノンフィクション本待望の映画化だ。
原作の映画化に真っ先に名乗りを上げたのが、マレー博士を演じるメル・ギブソン。
監督作『パッション』や私生活ですっかりお騒がせイメージが定着するも、2016年の監督作『ハクソー・リッジ』はアカデミー賞(R)6部門にノミネートされ完全カムバック。
『博士と狂人』の映画化には実に20年以上を費やし、情熱を傾けてきた。
対する狂人マイナーには、アカデミー賞(R)主演男優賞を二度受賞している名優ショーン・ペン。
南北戦争で心に深い闇を抱えながらも辞典づくりで救われるマイナーに憑依型アプローチで挑んでいる。
貧しい家に生まれ学士号を持たない学者マレーと、エリートながら精神を病んだアメリカ人の元軍医マイナー。
辞典づくりという壮大なロマンを共有し、異端の天才ふたりは固い絆で結ばれていく。
だが、大英帝国の威信をかけた一大事業に犯罪者が協力していることが明るみになり、プロジェクトは暗礁に乗り上げてしまう。
ついには、時の内務大臣ウィンストン・チャーチルや王室をも巻き込んでいくことになるのだが――。
昨年10月に日本で劇場公開されると、各紙映画評や朝日新聞「天声人語」等で取り上げられ、じわじわと絶賛の声が広がっていった本作。
驚きの実話と心に響く人間ドラマ、ハリウッドの異端児メル・ギブソンとショーン・ペンが“異端の英雄”を演じる面白さ、そして完成までの波乱万丈のドラマが観る者の心をとらえて離さない。
今まで語られてこなかったあまりにも感動的な事実、歴史をも動かした強い信念を描いた『博士と狂人』は、困難な時代を生きる私たちにとって、大きな希望となる一作だろう。
■STORY
19世紀、独学で言語学博士となったマレーは、オックスフォード大学で英語辞典編纂計画の中心にいた。
シェイクスピアの時代まで遡りすべての言葉を収録するという無謀ともいえるプロジェクトが困難を極める中、博士に大量の資料を送ってくる謎の協力者が現れる。
その協力者とは、殺人を犯し精神病院に収監されていたアメリカ人、マイナーだった――。
■キャスト
ジェームズ・マレー/メル・ギブソン
ウィリアム・チェスター・マイナー/ショーン・ペン
イライザ・メレット/ナタリー・ドーマー
マンシー/エディ・マーサン
エイダ・マレー/ジェニファー・イーリー
フレデリック・ジェームズ・ ファーニヴァル/スティーヴ・クーガン
■スタッフ
監督・脚本 P.B.シェムラン
共同脚本 トッド・コマーニキ
音楽 ベアー・マクレアリー
衣装 イマー・ニー・ヴァルドウニグ
編集 ディノ・ヨンサーテル
美術 トム・コンロイ
撮影 キャスパー・トゥクセン
発売元:カルチュア・パブリッシャーズ
販売元:ポニーキャニオン
(レンタル発売・販売元:カルチュア・パブリッシャーズ)
2018年/イギリス、アイルランド、フランス、アイスランド
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