映画『アイスと雨音』松居大悟監督 北九州市民文化奨励賞受賞

 

2018年3月3日ユーロスペースほか全国順次ロードショー、松居大悟監督最新作『アイスと雨音』は、予定していた演劇が中止になるという松居監督自身の体験をもとに、”現実と虚構”“映画と演劇”の狭間でもがく若者たちの1ケ月を、74分ワンカットで描いた青春譚。
第30回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門公式出品にて、熱い感想の嵐を巻き起こし話題となった中、松居監督が故郷・福岡県北九州市の北九州市民文化奨励賞を受賞、監督より受賞の喜びと新作映画への意気込みを語るコメントが届きました。

北九州市民文化奨励賞とは、北九州市を基盤、または北九州市出身で文化芸術活動において活躍し、将来が期待される個人・団体に奨励賞を北九州市の文化芸術の振興を図る賞(業績が顕著な個人・団体には文化賞を贈呈)。
過去の受賞者に、奨励賞に北九州市出身の松尾スズキさん(劇作家・演出家)、文化賞に青山真治さん(監督)、平山秀幸さん(監督)、松本零士さん(漫画家)、わたせせいぞうさん(漫画家)、平野啓一郎さん(小説家)など。

第50回となる本年度は、映画監督・劇作家として、松居大悟監督が奨励賞を受賞。
12月21日に行われた授賞式にて、ヴァイオリン奏者・南紫音さん(文化賞)、書道パフォーマンスの福岡県八幡中央高等学校芸術コース書道部(奨励賞)とともに登壇し、北橋健治北九州市長より「こうした若い才能が、本市から羽ばたいていただき誠に嬉しい限りです」という言葉とともに、トロフィーを授与されました。

北九州市公式WEB



<松居大悟監督のコメント>

第50回北九州市民文化奨励賞を受賞しました。
この大きな節目に、歴代の錚々たる方々と並んでしまうことが畏れ多くも、大変嬉しく思います。
壇上でも話しましたが、作っていて苦しいことや辛いことがたくさんあって。
そんな時は母が住む福岡や祖父母が住む北九州の空気を吸いに戻ってきました。
ここには自分が表現に憧れた初期衝動があるからかもしれません。
毎年、年末年始に北九州で過ごすのは自分にとってすごく大事な時間です。
そんな、自分の足並みを確かめるこの場所を、これからも誇ることができて嬉しいです。
市長自らゴジゲンや「私たちのハァハァ」を見てくれるなんて!
南さんのバイオリンや八幡中央高校書道部のパフォーマンスも素晴らしくて!
北九州の文化、すごいです。
これからもこの名に恥ずかしくないような、面白い作品を作りたいと思います。
北九州の祖父母から「生きる力をもらいました」と言われて、何より良かったです。

 

松居大悟監督最新作『アイスと雨音』

 

STORY
私たちの青春は、もう止まらない。
2017年、小さな町で演劇公演が予定されていた。
オーディションで選ばれ、初舞台に意気込む6人の少年少女たち。
戯曲は、世界の演劇シーンで注目を集めるイギリスの劇作家Simon Stephensの「MORNING」。
親友が町を出ていくことをきっかけに、鬱屈からの夜明けを描いた物語。
しかし、その舞台は突如中止となった―
「ねえ、稽古しようよ」とひとりの少女が言い放つ。

 

 

CAST/STAFF/SPEC
出演:森田想・田中怜子・田中偉登・青木柚・紅甘・戸塚丈太郎・門井一将・若杉実森・利重剛/MOROHA
監督・脚本・編集:松居大悟
プロデューサー:行実良,阿部広太郎,直井卓俊,遠田孝一,林武志/共同プロデューサー:時田曜子,吉川亜未
撮影:塩谷大樹/録音・MIX:戸村貴臣/舞台監督:津江健太/衣装:KEISUKE YOSHIDA
音楽・主題歌「遠郷タワー」:MOROHA
2017年/5.1chサラウンド/16:9/74分
製作:「アイスと雨音」実行委員会 / 配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS
©「アイスと雨音」実行委員会

『アイスと雨音』
3月3日、ユーロペースほか全国順次ロードショー