『ウトヤ島、7月22日』発売中
<Blu-ray> 価格:¥4,700(税別)
<DVD> 価格:¥3,800(税別)
発売元:カルチュア・パブリッシャーズ
販売元:ポニーキャニオン
(C) 2018 Paradox
2011年7月22日。ノルウェー王国のウトヤ島で実際に起きたテロ事件を被害者の視点により”全編ワンカット”で描いた映画『ウトヤ島、7月22日』(BD&DVD発売中)。
本作は、販売元ポニーキャニオンが現代の名作映画を「スペシャリテ」=看板料理として紹介する「シネマ・スペシャリテ 映画美食宣言」※ <2019 Vol.2紹介作品>でもあり、映画通もうなる名作として鑑賞したい注目シネマ。
2011年7月22日、治安が安定した北欧の福祉国家ノルウェー王国を連続テロが襲った。
午後3時17分、まず首都オスロの政府庁舎前で、ワゴン車の爆弾が爆発。
さらに午後5時過ぎ、オスロから40キロ離れたウトヤ島で銃乱射事件が発生した。
犯人は排他的な極右思想の持ち主である当時32歳のノルウェー人。
この事件は単独犯としては史上最多となる77人もの命が奪われ、ノルウェーにおける戦後最悪の大惨事となった。
この『ウトヤ島、7月22日』は、数百人の学生が参加するサマーキャンプを襲った銃乱射事件にフォーカスを当てた作品。
未来を夢見た若者たちは、パニックに陥った悪夢のような状況下でどう考えて動き、いかに生き抜こうとしたか。
事件発生から収束までをリアルタイム・ワンカットの手法で描いて、観る者に事件を追体験させる衝撃作となっている。
監督は、アカデミー賞外国語映画賞ノルウェー代表作品に選出された、『ヒトラーに屈しなかった国王』や『おやすみなさいを言いたくて』で知られる名匠エリック・ポッペ。
本作の映画化にあたっては、その題材ゆえに膨大なリサーチを行ったという。その裏付けをもとに、映像はカットなしのワンテイクで撮影、音楽も一切使わないことで映画の装飾を排し、“犠牲者の家族や友人に敬意を払いつつ何が起こったのかを忠実に描く”という難易度の高い試みに成功している。
※【シネマ・スペシャリテ 映画美食宣言】
「新しい御馳走の発見は人類の幸福にとって天体の発見以上のものである」というフランスの元祖美食家ブリア=サヴァランの言葉を映画に置き換え、映画を探し深く味わい楽しむ映画グルメたちに、家庭で鑑賞できる現代の名作映画を「スペシャリテ」=看板料理として紹介する。
何が起こっているのかわからないまま、仲間たちと森へ逃げ込んだ少女カヤ(アンドレア・バーンツェン)。
銃声は止むことなく、学生たちは島中を逃げ回る。
カヤは恐怖のまっただ中でありったけの勇気を奮い起こし、はぐれた妹エミリアを捜し始めるのだが…。
少年少女たちが無差別に銃撃された72分という時間が、リアルタイムで描かれる。