『ハチとパルマの物語』壇蜜さんによる予告ナレーション収録イベントレポート


『ハチとパルマの物語』
2021年5月28日(金)全国ロードショー

モスクワのヴヌーコヴォ国際空港にて、2年もの間、飼い主を待ち続け、今もロシアで多くの人に語り継がれる感動の実話“忠犬パルマの物語”をベースに、ジャーマンシェパードのパルマを見守り、その孤独を分かち合う少年コーリャとの触れ合いや、意外なきっかけで結ばれるハチ、そして大館(おおだて)の秋田犬(あきたいぬ)たちとの絆を描いた、日露合作『ハチとパルマの物語』
世界に先がけ2021年3月にロシアでは1,500館規模の超拡大公開。そして5月28日に全国ロードショーされます。

この度、本予告のナレーションを、出演もされている壇蜜さんが担当。
3月4日(木)に公開ナレーション収録イベントが行われました。
その模様のレポートです。

◆ナレーション初挑戦、ボルシチ作って気持ちをアゲた?
ナレーションを担当するのは初めての経験だといい「ナレーションといえば、渋い声に渋い演出。てっきり、トヨエツ(豊川悦司)さんの仕事だと思っていました。自分とは対極の仕事で、緊張しました」
それでも収録は一発OKで、スムーズに終了しホッと安どの表情。
今回の収録に挑むにあたり「ロシアが舞台のお話なので、まずはボルシチを作って気持ちをアゲていこうと。最近、圧力鍋を買ったので…。ただ、ボルシチって(ロシアではなく)ウクライナの家庭料理なんですね! 圧力鍋のスイッチを入れてから気づきました」と笑いを誘いました。

◆パルマの優しさがにじみ出る目に「キュンとしました」
動物の世話をするのが好きだと語り「パルマは『待っていたら、いずれ(ご主人が)帰ってくる』と分かっていたから、待ち続けたのだと思う。茶色の目を見ていると、優しさがにじみ出ていて、キュンとしました。ワンちゃんは、ほかの動物に比べて、人間の理屈がかなりわかっている方なので」と自身の経験も踏まえてコメント。
「人間の少年との交流も描かれていて、さらにワンちゃん好きになる映画だなと思いました」とアピールしました。

◆故郷・秋田県で海外クルーとともに映画撮影
2019年11月、壇蜜さんの故郷でもある秋田にて撮影を敢行。
「言葉の違いもあり、勝手が違う部分がありましたが、かなりスムーズでした。それに子役さんと動物なので、時間がかかるかなと思っていたが、とても連携がとれていた。厳しい寒さの中、多くのエキストラさんも頑張ってくださった。(現場は)映画好きの集まりというのは、世界共通なんだなと」と回想。
劇中では「秋田犬の里館長」を演じ「人懐っこいし、パワフル。信頼する気持ちが強く、人との距離も近い。主従関係ではあるが、友だちであり、仲間であり、いろんな立ち位置に立てる存在。手足が太くて、童顔なところもキュンとする」と秋田犬の魅力も語りました。

◆秋田ロケでの珍事を告白
「うちのマネージャーが50代のミドル男性なんですが、現場で帽子をかぶっていたら、通訳さんが「その帽子…」と言ってきて。帽子を手渡すと、どこかに消えたんですが、しばらくして、『アリガトウ』と言って、ロシアのチョコレートが入った帽子を返してくださった。一体、帽子を何に使ったんでしょう? もしかすると、映画本編にわがマネージャーの帽子が映っているのかもしれません」

◆映画にはアリーナ・ザギトワ選手が本人役で特別出演
映画にはフィギュア スケートのアリーナ・ザギトワ選手が本人役で特別出演しており「わたしもザギ様ファンなので」と大喜びの様子。
一方で「鏡を見て、自分の顔の“平たさ”に驚きました」とも。
ロシアでの先行公開は、ハリウッド映画に匹敵するスクリーン数が予定されており「忠犬とかわいい子どもは最強タッグ。捕らぬ狸の皮算用ですけど、あわよくば続編も。そして、また出演し、ナレーションもやらせていただければ」と期待を寄せていました。

最後に「本作をどんな人に見てほしいですか?」と問われると
「こういう時代になってしまったので、ぜひ渇いている人に見てほしい。コロナ禍で弱っている人もたくさんいるはず」とコメント。
「愛情や仲間意識、待つことの大切さが忘れられがちになっていると思います。それに春はいろんなことが終わり、いろんなことが始まる季節で、心も体も忙しい。そういう皆さんのために、この映画の上映は5月28日(金)なんです! 5月病の予防対策にもなります!!」とコロナ禍だからこそ見るべき映画だとアピールしていました。


『ハチとパルマの物語』予告(NA:壇蜜)

 


■STORY
人が犬を選ぶんじゃない、犬が人を選ぶんだ
旧ソ連時代の1970年代、飼い主とともにプラハに行く予定だったジャーマンシェパードのパルマは、飛行機搭乗のための書類不備で乗機を拒否されてしまう。
仕方なくモスクワの空港に置き去りにされたパルマは、毎日滑走路で飛行機を見上げては、2年間も飼い主の帰りを待ち続けた。
時を同じくして、9歳のコーリャ少年が空港に現れる。
彼は母親を亡くし、パイロットである父親に引き取られるが、母を失った悲しみと、良い思い出のない父親との生活ですっかり心を閉ざしてしまう。
孤独なもの同士、友情を深めていくパルマとコーリャ。
ある日、日本人に連れられた秋田犬を見つめるパルマの眼に、この上ない寂しさが宿っていることに気づいたコーリャは、パルマを飼い主のもとへと戻すため、ある行動を起こす――。

 


■SPEC
出演
渡辺裕之 
藤田朋子 
アナスタシア 
壇蜜 
高松潤 
山本修夢 
早咲 
アレクサンドル・ドモガロフ 
レオニド・バーソフ 
ヴィクトル・ドブロヌラヴォフ 
阿部純子(友情出演) 
堂珍嘉邦(友情出演) 
アリーナ・ザギトワ(友情出演)

監督:アレクサンドル・ドモガロフJr.
脚本:アレクサンドル・ドモガロフJr./村上かのん 
プロデューサー:益田祐美子 
主題歌:「愛の待ちぼうけ」堂珍嘉邦(AGレーベル)

撮影協力
秋田県/大館市/一般社団法人秋田犬ツーリズム
大館能代空港/秋田犬保存会
配給:東京テアトル/平成プロジェクト 
『ハチとパルマの物語』公式サイト    
©2021 パルマと秋田犬製作委員会