小林稔侍が76歳にして初主演した愛知県豊田市が舞台の映画『星めぐりの町』が、2018年1月27日の全国公開に先駆け、1月20日(土)イオンシネマ豊田KiTARA、ミッドランドスクエアシネマ、トヨタグランドの3館で先行公開。
撮影地となった豊田市のイオンシネマ豊田KiTARAでは、主演の小林稔侍と黒土三男監督が登壇し舞台挨拶が行なわれました。
《イベント内容》
昨年の4月、豊田市全域でロケ撮影を行った映画『星めぐりの町』。
豊田スタジアムでの撮影をはじめ、通行人やお店のお客さん、消防団など、様々なシーンで500人以上の市民の皆様がエキストラとして参加。
撮影当時を思い出すため、主演の小林稔侍さんが劇中の衣装で登壇。
「タキシードは似合わなくても、ジャンパーは似合うんですよね」と観客の笑いを誘いました。
初主演の初日とあって、かなり緊張した面持ちの小林稔侍さんでしたが、感想を聞かれると、力強く「嬉しい!嬉しいです!本当に嬉しい!」と心の叫びと感謝の気持ちを豊田市民に伝え、観客も感動するひと場面となりました。
そして『蝉しぐれ』から13年ぶりの監督作品の初日を迎えた黒土三男監督は「本作品は多くを語らない物語です。見ていただいた人がどう思っていただけるか、ドキドキしています」と緊張している様子をみせました。
本作品の魅力を聞かれた小林稔侍さんは、「人と人とのめぐり逢いで人生は変わる。この映画は清々しくもあり、熱くもあり、色々な見方ができると思いますが、僕はタイプは違うけど任侠映画のように観終わって映画館を出るときのような爽快感があると思うんです。なのでこの映画を見ていただいた方に元気が出て、明日への生きる力を感じていただけたら嬉しいです」と発言。
黒土監督は「この人を撮りたいと思える俳優は少なくなってきたが、小林稔侍さんはずっと撮りたいと思っていた人。誠実な人柄が演技ににじみ出ていて、こういう役者は日本の誇りだと思う。そんな稔侍さんとご一緒できて本当に光栄です」と小林稔侍さんへの尊敬と確かな信頼を感じさせるコメントを残した。
また初日を祝ってファンの方から花束をプレゼントされるサプライズもあり、会場は大いに沸いた初日となりました。
『星めぐりの町』豊田市先行上映舞台挨拶
2018年1月20日(土)12:00‐12:20 (上映後)
会場:イオンシネマ豊田KiTARA (愛知県豊田市喜多町2‐170)
登壇者:小林稔侍、黒土三男監督
心の再生を通じて、生きていくことの大切さを教えてくれる物語。妻を早くに亡くし、一人娘の志保と二人暮らしをする主人公の島田勇作。
京都で豆腐作りの修行を積んだ勇作は、毎朝じっくりと手間と時間をかけて美味しい豆腐を作り、町の主婦や料理屋に届ける生活を続けていた。そんなある日、勇作の元に、警察官に付き添われ、東日本大震災で津波により家族全員を一瞬で失った少年・政美がやって来る。亡き妻の遠縁にあたるという政美。
突然の不幸により心に傷を抱える政美を、勇作はただ静かに見守り続ける。
自然に根差した自給自足の勇作との暮らしの中で、薄皮が一枚、また一枚とはがれるように、少しずつ心を再生させていく政美。
しかし勇作がひとりで配達に出ている最中、町が大きな揺れに襲われ、一人で留守番をしていた政美は震災の恐怖がよみがえり、姿を消してしまう…。
神戸浩 六平直政 平田満 高島礼子
スタッフ:脚本・監督:黒土三男『蝉しぐれ』
音楽:羽岡佳 エグゼクティブプロデュサー:岩城レイ子
プロデューサー:中尾幸男
製作:豊田市・映画「星めぐりの町」実行委員会
配給・宣伝:ファントム・フィルム
制作プロダクション:エース・プロダクション/ケイセブン
宣伝協力:プリマステラ
映画「星めぐりの町」
2018年1月27日(土)より丸の内TOEI 他全国公開
108分/カラー/ビスタサイズ/5.1ch
(C)2018 豊田市・映画「星めぐりの町」実行委員会