2019年インパクト大だった仏映画 ピエール・ルメートル『天国でまた会おう』


天国でまた会おう
2019年8月2日BD/DVDリリース
<Blu-ray>価格:¥4,700+税
<DVD>価格:¥3,800+税


かのテリー・ギリアムやティム・バートン、ジャン=ピエール・ジュネを彷彿とさせる、あたかも魔術のような映像美とサプライズに満ちた物語に、本国フランスが熱狂。
大ヒットを記録した映画が『天国でまた会おう』
なお本作は、ポニーキャニオンが推奨する映画グルメの舌をうならせる「シネマ・スペシャリテ 映画美食宣言」※に属する一作であり、日本の映画ファンの間でも愛される作品だ。

物語の語り手は、戦地から生還してパリに戻った男アルベールとエドゥアール。
しかし待っていたものは、戦没者は称えるが帰還兵には冷たい世間だった。
激しく傷ついてしまい、大切なものを失ってしまった彼らは人生を巻き返すため、国を相手にひと儲けをする大胆な詐欺計画を企てる。

本作は、本国フランスで公開されると、空前の大ヒットを記録した。
2018年のセザール賞では13部門でノミネートされ、脚色賞や監督賞など5部門で受賞するという快挙を成し遂げた。
魔術的で魅力いっぱいの映像美と、サプライズが待ち受けるドラマに胸を揺さぶられ、高い評価を得ている。

原作はフランス文学界でもっとも権威あるゴンクール賞に輝いた、世界的ベストセラー小説「天国でまた会おう」。
この作品は日本の名だたるブックランキングで7冠を達成、大ヒットしたことも記憶に新しいミステリー小説「その女アレックス」の著者として知られるベストセラー作家ピエール・ルメートルの著作だ。
そのピエール・ルメートルは、今回の映画化にあたって脚本化の作業も務め、原作者自身が注力した力作となっている。

出演キャストは、『BPM ビート・パー・ミニット』のナウエル・ペレーズ・ビスカヤートをはじめ、『エル ELLE』の怪演も記憶に新しいロラン・ラフィット、『真夜中のピアニスト』のニエル・アレストリュプといった、フランスが誇る実力派のキャストたちが集結。
主人公の一人アルベール役を演じる俳優アルベール・デュポンテルが、監督と脚本(ピエール・ルメートルと共同)も手掛けるというマルチな才能を発揮している。

※「シネマ・スペシャリテ 映画美食宣言」とは、「新しい御馳走の発見は人類の幸福にとって天体の発見以上のものである」というフランスの元祖美食家ブリア=サヴァランの言葉を映画に置き換え、映画を探し深く味わい楽しむ映画グルメたちに、家庭で鑑賞できる現代の名作映画を「スペシャリテ」=看板料理として紹介する企画。
映画ツウがうなる作品に注目を。

STORY
1918年、休戦目前の西部戦線。
生き埋めにされたアルベールを救ったエドゥアールは、その時に顔に重傷を負ってしまう。
パリに戻った二人を待っていたのは、戦没者は称えるのに帰還兵には冷たい世間だった。
仕事も恋人も失ったアルベールと、生還を家族にひた隠しにするエドゥアール。
そこに、声を失ったエドゥアールの想いを“通訳”する少女が加わった。
一度は負けた人生を巻き返すために、彼らは国を相手にひと儲けする大胆な詐欺を企てる。
だが、そこには隠された本当の目的があった──。
CAST/STAFF/SPEC
【CAST】ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート アルベール・デュポンテル
ロラン・ラフィット ニエル・アレストリュプ
エミリー・ドゥケンヌ メラニー・ティエリー
【STAFF】監督:アルベール・デュポンテル
原作:ピエール・ルメートル 「天国でまた会おう」(平岡敦 訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)
脚本:アルベール・デュポンテル、ピエール・ルメートル

フランス / 2017年 / 117分
原題:Au revoir là-haut
発売:株式会社キノフィルムズ/木下グループ 販売元:ポニーキャニオン
(C)2017 STADENN PROD. – MANCHESTER FILMS – GAUMONT – France 2 CINEMA (C)Jérôme Prébois / ADCB Films